しじみは疲労回復に効果的?
しじみで疲労回復
疲労には肉体的なものと精神的なものがあります。どちらも体や心の限界を知らせるサインで、健康を保つために早い回復が必要になるもの。その方法として体を休めるほか、回復効果の高い食事を摂ることがあげられます。
その中でもおすすめな食材がしじみで、疲労回復に効果的な成分を豊富に含んでいます。具体的にどのような効果が期待できるのか、詳しく説明しましょう。
疲労の原因
疲労には肉体的疲労と精神的・神経的疲労があります。肉体的疲労は激しい運動や過重労働が続いた時に起こり、精神的・神経的疲労は人間関係や悩みごとによるストレス、デスクワークなどで目や脳が緊張することなどで起こります。
しじみの疲労回復効果
しじみには、これら肉体的、精神的疲労の両方に働きかける成分が含まれています。
肉体疲労の回復
しじみに含まれるアミノ酸やビタミン・ミネラルの中で、肉体疲労の解消に働くものを見ていきましょう。
アンモニアの分解
疲労の大きな原因になるのが、肝臓に溜まる有害物質のアンモニアです。アンモニアは摂取したタンパク質を分解するときに発生するものですが、通常は肝臓で分解されて尿素に変わり、尿として排出されます。しかし肝臓の機能が低下すると、体内に溜まったアンモニアが体にだるさや疲労感をもたらすのです。
しじみには、このアンモニアを無害な尿素へ変える働きをするオルニチンが含まれています。この働きで肝臓の機能が高まり、疲労回復効果が期待できるのです。
エネルギーチャージ
しじみにはアミノ酸が豊富に含まれ、その中にはアスパラギン酸やグルタミン酸という、疲労回復に働くアミノ酸があります。
アスパラギン酸は、エネルギーを作る細胞の中で働くアミノ酸です。体内にアスパラギン酸が充足することで、速攻性のあるエネルギーが得られ、体に活力が湧いてきます。
グルタミン酸もアスパラギン酸と同じく速攻性のあるエネルギー源で、早い疲労回復効果が得られるでしょう。どちらも栄養剤の原料になっていて、早く元気になりたいときに活用されています。
エネルギー代謝の促進
しじみに含まれるビタミンも、疲労回復には欠かせません。
体のエネルギーを生み出すのは食事から摂取する糖質、脂質、タンパク質です。これらの栄養素は消化されたのちにエネルギー生成のサイクルに取り込まれ、さまざまな酸に変換されながらエネルギーを生み出します。このサイクルをうまく動かすのが体内にある酵素とビタミンB群なのです。
ビタミンB群が不足するとエネルギー生成がうまく働かず、エネルギー不足になって疲労しやすくなります。しじみを摂ることで、それを予防することができるのです。
精神疲労の回復
精神的な疲労は肉体にも悪い影響を及ぼすもので、早めの解消が必要です。しじみにはこれに効く成分もたっぷり含まれています。
安眠効果
しじみに含まれる必須アミノ酸のトリプトファンは、セロトニンというホルモンを生成します。セロトニンは精神を安定させる効果があり、精神的な疲労の解消が期待できるでしょう。さらに、セロトニンは夜になるとメラトニンというホルモンに代わります。メラトニンは体内時計を調整するホルモンで、睡眠導入の効果が期待できます。質の良い睡眠が取れることで、疲労回復やストレス解消にもつながります。
さらに、しじみには安眠効果のあるグリシンも含まれています。人の体は眠るときに深部体温(体の中心部分の温度)を下げ、深い眠りにつくことができます。グリシンには血管を拡張させて体温の放熱を促す作用があり、その結果深部体温が下がって自然な眠りにつくことができます。
まとめ
しじみには心や体の疲労を回復する効果があるので、仕事が忙しい人などは積極的に摂りたい食品です。味噌汁の具材にして夕食に添えれば、ぐっすり眠れて翌日は疲れも取れていることでしょう。
しじみで疲れた体に変化を
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