メインイメージ メインイメージ
※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

輸入しじみの原産国はどこ?外来種について解説

しじみの国内流通の現状

しじみといえば宍道湖や十和田湖が名産地で、国産というイメージがありますが、最近は輸入しじみも増えています。輸入しじみの原産国としてどのような国があるのか、見ていきましょう。

輸入しじみは過半数を超える

しじみは全国各地で収穫され、古くから日本人には馴染みの深い食材です。しかし、ヤマトシジミをはじめとする日本のしじみは綺麗な水質を好むので、汚れた水の中では生息できません。
そのため、高度成長で環境汚染が広がるとともに、しじみの漁獲量は年々減ってしまいます。1980年代以降、漁獲量の減少とともに価格は高騰し、最近では価格の安い輸入しじみが増えてきました。その量は、日本のしじみ漁獲量を上回るまでになっています。

輸入しじみの原産国

しじみの輸入は、主にロシア、中国、韓国が上位を占めています。

ロシア

1980年代以降増えてきた輸入しじみは主に中国からのものでした。中国産はしばらく輸入量第1位を占めていましたが、2008年以降激減し、現在輸入量第1位になっているのがロシア産です。日本に輸入されるロシア産のしじみは、日本海の北西部にあるポシェト湾を中心に収穫されています。ポシェト湾は宍道湖などに似た汽水域で、採れる品種もヤマトシジミと同じもの。しかもロシア産は国産のしじみよりも大きいものが多く、価格は安いという特徴があります。

中国

中国産しじみの輸入が激減した理由は、環境の悪化や乱獲などで収穫量が減ったこともありますが、毒性の物質が検出されたことで検査命令が出された影響が大きいと考えられています。
現在は検査体制が強化されているので、輸入されている中国産しじみの安全性に問題はありません。
中国産のしじみはバチ型しじみといい、淡水域に生息しています。海水の混じる汽水域に生息するヤマトシジミに比べると、旨味が少ないものです。
見た目はヤマトシジミによく似ていて見分けがつかない場合もあるので、産地表示はよく確認した方がいいでしょう。中国産しじみは価格が安いというのも見分ける方法になります。

韓国

韓国も中国に次ぐしじみの輸入国で、ヤマトシジミと同品種のしじみが輸入されていました。しかし、中国同様に環境悪化や乱獲の影響で漁獲量が減り、毒性の物質も検出されて検査が強化されたことで、2008年以降は輸入が激減しています。輸入量は減りましたが、中国産と同様に現在はしっかり検査されているので、安心して食べることができます。
韓国産はヤマトシジミと同品種ですが、国産に比べると価格が安いのが特徴です。
かつては北朝鮮からもしじみを輸入していましたが、経済制裁の一環として、2007年以降は輸入が禁止になっています。

まとめ

しじみは栄養豊富で、その健康効果からは頻繁に摂りたいものです。しかし、国産のしじみは収穫量が年々減り、価格も高いという事情があります。輸入のしじみであれば、手ごろに用いることができますね。最近は輸入しじみの検査も徹底されているので、安全性の問題はないようです。
最も輸入量の多いロシア産はヤマトシジミの仲間なので、栄養価も十分期待できるでしょう。

関連コラム一覧