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しじみを食べ過ぎると何か問題が起こる?

しじみには栄養成分が豊富

しじみはアミノ酸やビタミン・ミネラルが豊富で、健康のためにたくさん食べたい食材です。ただ、どんなに体にいいものでも、食べ過ぎはお腹を壊すなど健康を害する原因になります。しじみは食べ過ぎるとどのような問題が起こるのか、見ていきましょう。

しじみを過剰摂取した場合

しじみには栄養成分が豊富に含まれているので、その効果を期待したい人は毎日たくさん食べたいと思うでしょう。しかし、食べ過ぎてしまうと、しじみの成分が過剰になることで起こる弊害があります。

過剰摂取が問題になる成分

しじみに含まれる成分の中で過剰摂取が問題になる成分は、次の通りです。

ミネラル

しじみには鉄、亜鉛、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれています。このうち多く含まれているのがカルシウム、鉄、亜鉛です。
このうち、鉄は脂肪肝やC型肝炎などの肝臓疾患を患っている人にとって症状を悪化させる原因になるので、しじみの摂取自体がおすすめできません。高カルシウム血症など、カルシウムの過剰が問題になる場合も控えたほうがいいでしょう。
亜鉛は不足しやすいミネラルなので積極的に摂りたいものですが、過剰摂取すると鉄や銅の吸収を阻害して貧血などになる可能性もあります。
ただ、亜鉛の上限は35mgなので、この量までなら1日に摂取しても問題はありません。しじみの亜鉛含有量は100g中2.3mgなので、通常の食事の範囲ではほとんど心配ないと言っていいでしょう。
しじみを食事で摂る場合は過剰摂取をあまり心配する必要はありませんが、サプリメントや乾燥しじみでは摂取量が多くなりやすいので注意したいものです。

アミノ酸

しじみには体内で合成されない必須アミノ酸がバランス良く含まれているため、効率よくアミノ酸を摂るには理想的な食材です。アミノ酸の上限摂取量は特に決められていないので、食べ過ぎても問題はないようにも思えます。
しかし、アミノ酸で構成されているタンパク質を過剰摂取すると、肝臓や腎臓に負担をかける可能性があります。摂取したタンパク質の余剰分は分解されて窒素になり、有毒なアンモニアへと変わります。肝臓はこれを無害な尿素に変え、そのあと腎臓で尿となり排出されるという過程を経ます。このときにタンパク質が過剰摂取されると肝臓や腎臓の働きが増えて負担になり、機能が低下する可能性があるのです。

ビタミンA

しじみにはビタミンAが含まれています。脂溶性ビタミンで体内に蓄積しやすく、肝臓に溜まって肝障害などを起こす可能性があるとされています。ただし、ビタミンAの1日平均摂取量の上限は約600μgであるところ、しじみに含まれるビタミンAは100g(約35個)中、33μgです。たくさん食べても、過剰摂取の心配は少ないでしょう。
ただし、ほかにビタミンAを多く含む食材を摂ると過剰摂取につながるので注意が必要です。特にビタミンAが多い食材は、豚や鶏のレバー、ウナギなど。1食でもかなり高い含有量になるので、一緒に摂るときは気をつけましょう。

ビタミンE

ビタミンEもビタミンA同様に脂溶性ビタミンですが、過剰摂取はあまり問題になりません。肝臓に溜まるビタミンAと異なり血中や細胞膜など広い範囲に分布されるので、過剰になることが少ないのです。
とはいっても、他の栄養と同じように、いくら摂っても問題ないというわけではありません。1日の上限量は700mg程度と決められているので、摂りすぎには注意したいもの。ビタミンEを多く含むのはナッツ類やウナギやタラコなどの魚介類、アボカドなどです。しじみと一緒にこれらを食べ過ぎると過剰摂取のリスクがあるので、気をつけてください。

まとめ

しじみの過剰摂取について解説しました。しじみを使った料理で過剰摂取することはあまりないかもしれませんが、乾燥しじみなどをおつまみにすると食べ過ぎることもあり得ます。健康にいいからと、ついつい食べ過ぎることもあるでしょう。しかしどんな食べ物も食べ過ぎは良くないもの。しじみもほどほどに食べるようにしたいですね。

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