しじみに含まれるビタミンを検証!
しじみは栄養が豊富
しじみは肝臓に働きかけるオルニチンが豊富なことで有名ですが、含まれている栄養素はそれだけではありません。アミノ酸やビタミン・ミネラルもバランスよく含まれています。
この記事では、しじみに含まれているビタミンに焦点を当ててみましょう。
しじみに含まれるビタミン
しじみにはビタミン類がたくさん含まれています。中でもビタミンB群が豊富で、とくに他の貝類に比べて多いのが、ビタミンB1とビタミンB12です。
しじみに含まれているビタミンと、その効果について見ていきましょう。
ビタミンB1
ビタミンB1は体内で消費されやすく、積極的に摂りたいビタミンです。ビタミンB1は糖質を代謝してエネルギーに変える働きがあり、甘いものや炭水化物が好きな人や激しい運動をする人には不足しがちなビタミンです。
ビタミンB2
ビタミンB2は脂質やタンパク質をエネルギーに変える、皮膚や粘膜を強くする効果があります。不足すると疲れやすくなり、口内炎などができやすくなります。
ナイアシン
ナイアシンは体内でエネルギーを作る酵素の働きを助ける役割をしています。皮膚や粘膜の健康維持、脳神経を正常に働かせる効果も確認されています。
ビタミンB6
ビタミンB6はアミノ酸から筋肉や血液を作る働きや、神経伝達物質(神経の反応を他の細胞に伝える物質)の合成にも働きかけます。とくに食事でタンパク質を多く摂る人は積極的に摂りたいビタミンです。
ビタミンB12
しじみに含まれるビタミンの中でとくに多いのが、ビタミンB12です。貧血の予防や、脳からの指令を伝える神経機能の維持に働きます。葉酸と一緒に摂ることで、赤血球中のヘモグロビン生成を助ける作用があるもの。しじみには葉酸も含まれているので、貧血気味の人は積極的に摂ることをおすすめします。
葉酸
葉酸もビタミンBの仲間です。ビタミンB12とともに赤血球の形成を助けることから、造血のビタミンとも呼ばれるもの。胎児の正常な発育に役立つ働きがあり、妊娠中、とくに妊娠初期での摂取が推奨されています。
ビタミンE
ビタミンEは抗酸化作用があり、体内で活性酸素によるダメージから細胞を守ります。活性酸素は食物が体内でエネルギーに変わる時に発生するもので、大気汚染やストレス、加齢によっても大量に発生するもの。細胞を酸化させて老化を早め、免疫機能を低下させます。ビタミンEの抗酸化作用で、このような弊害を防ぐことができるのです。
さらにビタミンEは、血管の拡張を促して血行を促進する働きもあります。
まとめ
しじみに含まれるビタミンについて説明しました。ビタミンB群はそれぞれが相互作用で働きを活性化させるので、単体で摂るよりも一緒に摂ることで効果を発揮します。バランスよく含まれているしじみは、栄養面ではとても理想的な食材と言えるでしょう。