しじみは胃痛に効果的?
しじみと胃痛の関係性
さまざまな原因で起こる胃痛、その中にはしじみを食べることで改善できるものもあります。どのような胃痛にしじみが効くのか、その作用について解説しましょう。
胃痛の原因
胃痛は過剰に分泌された胃酸が胃の粘膜を傷つけ、炎症が起きることが主な原因になります。胃酸過多になるのは不適切な食生活やストレスによる場合が多く、症状が進むと慢性胃炎や胃潰瘍になることもあり注意が必要です。
暴飲暴食や不規則な食事、よく噛んで食べないといった食生活をしていると、胃に負担がかかり、炎症を起こしやすくなります。
また、過度のストレスは交感神経が優位になることで血管が収縮し、血流を阻害します。胃への血流が不足することで、胃粘膜の働きが低下することに。自律神経のバランスを崩すことで、胃酸の分泌も増えてしまいます。ストレスは胃の知覚も過敏にするので、少量の胃酸でも刺激を感じることになるでしょう。
しじみ胃痛への効果
食生活やストレスが原因の胃痛は、その根本原因を取り除くことが必要になります。暴飲暴食を改め、よく噛んで食べる、決まった時間に食事を摂るようにするなどに務めましょう。ストレスによる胃痛はできるだけリラックスに努めることが必要ですが、しじみを摂ることでもその改善に役立ちます。
しじみに期待できるのは、次のような効果です。
血流を良くする
しじみにはアルギニン、タウリン、ビタミンEという血流を良くする成分が含まれています。胃への血流も良くなることで、胃粘膜の働きを高めることができるでしょう。
タウリンは体内の機能を一定の状態に保つ作用もあり、弱った胃の働きをサポートする効果も期待できます。
生活のリズムを整える
ストレスで乱れた自律神経は交感神経が優位になり、緊張した状態です。生活のリズムを整えることで、これを正常にすることができます。まずは朝早く起きて太陽の光を浴びること。これで体内時計が調整され、毎日同じ時間に就寝できるようになります。生活のリズムが整えば副交感神経が優位になり、胃の状態も改善してくるでしょう。
このような効果は、しじみでも得ることができます。しじみに含まれているアミノ酸のトリプトファンは、夜になるとメラトニンに変わります。メラトニンは体内時計を整える作用があるホルモンで、一定の時間に自然な眠りへと導いてくれるもの。夕食にしじみを取り入れることで良い睡眠が得られ、ストレスで乱れた自律神経の正常化を期待することができるでしょう。
まとめ
しじみには胃痛を予防・改善する効果が期待できることを説明しました。よく胃痛が起こりやすい人は、しじみを進んで食べるようにするといいでしょう。それでも治らない胃痛は他の病気の可能性もあるので、病院で診てもらうことをおすすめします。